お休み処「わびすけ」

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14 日

  viagra online overnight 14日と聞いてすぐに頭をよぎるのは、元禄15年12月の赤穂義士による吉良邸討ち入りである。古希が近くなり、こんな蜘蛛の巣の張った思考回路の頭を持つ私にも、2月14日のバレンタインデーには、いくつかのチョコレートが届いた。例年のことながら嬉しさと共に送り主には感謝している。ちなみにプレゼンターの年齢は20歳代から80歳台まで広範囲にわたっている。

 バレンタインデーの「バレンタイン」は、3世紀にローマで殉教したキリスト教徒の英語名である。3世紀当時のローマ皇帝「クラウディウス2世」は、兵士達の戦意に支障をきたすとして若者の結婚を禁じていた。バレンタインは若者たちを哀れに思い、密かに結婚させていた。皇帝はそれを知り、キリスト教からローマ国教への改宗を迫ったが、承諾しなかったため、バレンタインは投獄され、処刑された。後に勢力を増したキリスト教により聖人と認定されたバレンタインが処刑された日が2月14日である。

同じくローマでは、毎年2月14日に未婚の女性たちの名前が書かれた紙を集め、翌日に未婚の男性がその紙を引き、紙に書かれた名前の女性と付き合うといった伝統的な祭りがあった。しかし、この祭りは風紀が乱れるとしてキリスト教の聖人を奉る行事になり、約200年後に殉教した聖人バレンタインを行事の守護聖人とした。(語源由来辞典)

  日本のバレンタインデーは、主に女性が男性に愛の告白や贈り物としてチョコレートを渡す日として広まり、親しまれてきた。これは1936年に神戸モロゾフ洋菓子店が広告を出したのがきっかけで、imageWINAOEJIデパ地下にしか出店をしないという「想いを贈るMary‘s」が商業ベースに乗せ、チョコレートの売り上げ増に貢献したといわれている。

 難しい講釈はさておき、女性からプレゼントをいただくのは至福の喜びである。したがって、お返し日の3月14日、ホワイトデーのお返し品選びで悩むのも楽しみの一つである。

 

 私は結婚式での祝辞でしばしば「お裾分けのできる家庭を築いて下さい」と言わせてもらっている。その意味は、お裾分けをするにしても、されるにしても、まずは対象として親しいお付き合いをしている隣人、友人が存在しなければならない。そしてお裾分けは形のあるものだけとは限らない。善意や「心」であってもよいのである。喜びや悲しみであってもいいのである。喜びはお裾分けすることにより2倍になり、悲しみは半分になります。古典落語に出てくる長屋の住人たちは、お米やお味噌、醤油までを催促なしの貸し借りという暗黙の了解の中でお裾分けをしていました。大家さんや大工の棟梁からいただいたお菓子やお饅頭までお裾分けしておりました。

 

さらに、旅先からのお土産をお裾分けしようと思えば、多少なりとも経済的にゆとりがなければできない。このように生活にゆとりを持ち、隣人や友人を大切にするような家庭を築けるように夫婦で頑張ってほしいという意味なのである。

しかしお裾分けする「心」のない人は、いつもお裾分けをされる一方である。だんだんと「ありがとう」という言葉を忘れ、感謝の心も薄らいでいきます。このようなお付き合いは決して長くは続きません。yjimageKLWU5WSP自分の周りにはお裾分けができる人がどれだけいるだろうか? 自分には、悩みを話し、悩みを打ち明けに来る仲間がどれだけいるだろうか? 慶びや悲しみを一緒に喜び合い、分かちあってくれる真の友人がどれだけいるだろうか? こんなことを考えるにちょうど良いホワイトデーなのではないでしょうか。また、3月14日は円周率π(パイ)の日でもある。

「πとかけて、愛と説く、その心は無限に続く重要なもの」               伊藤 克之