お休み処「わびすけ」

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「子」の付く名前

天皇陛下の譲位への対応を検討している「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」が最終報告を首相に提出した。ご高齢の天皇陛下が多忙な国事行為をつつがなく遂行される裏には、陛下の並々ならぬ努力とご苦労があるものと推察される。「次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではと案じています」との天皇陛下のお言葉には、深く同情の意を表さずにはいられない。yjimageUSBLPHKE

皇族は戸籍がなく(これに代わるものはあるが・・・)選挙権も被選挙権もない。にもかかわらず、相続税や印税等の納税の義務が生じていると聞く。行きたいときに行きたいところに行け、晴耕雨読のできる私はつくづく一市井の徒で生まれてよかったと思っている。

タイトルは忘れたが、女性皇族には○子または○○子と言われる名前が多いことをテレビで放映していた。調べてみると確かに多い。美智子皇后陛下をはじめ、雅子皇太子妃殿下、華子殿下、以下敬称を略させて記述させてもらうが、愛子、紀子、眞子、佳子、信子、百合子、久子、彬子、承子等々、延々と列挙することができる。

皇族の女性に好んで「子」を付けるようになったのは、第52代嵯峨天皇の時代からだと言われている。それから現在まで約1200年間、内親王や女王方のお名前には「子」がついているそうである。

「子」という文字の読み方には「ね」(訓読み、十二支から)、「こ」(訓読み)、「し」(音読み)、「じ」(「し」の変化形)の4通りがある。

それ故、嵯峨天皇は「子子子子子子子子子子子子」という文字を書き、家来に読ませた。「ねこのここねこ、ししのここじし」「猫の子 子猫、獅子の子 子獅子」と読むのだそうである。解いたのは小野篁(おののたかむら)と言われている。

ところで、皇族の女性名に「こ」の付く名前が多いのは解るが、美智子皇后陛下,雅子妃殿下、秋篠宮紀子殿下、常陸宮華子殿下等々私の知る女性皇族の何人かは、元来皇族の出身ではない。天皇陛下や秋篠宮様は恋愛結婚であると聞いている。天皇陛下や秋篠宮様は名前をよくお調べになったうえでプロポーズされたのであろうか?「名前」が先か「愛」が先か、私はたずねてみたいところである。

男性が「子」の付く名前を好んで付けた時代もあったようである。小野妹子、蘇我馬子、中国では孟子、孔子、荘子等々である。女性にあっては津田梅子が「むめ」を梅子に、与謝野晶子が「志よう」を晶子に改名している。

近年では1920年から1955年に誕生した女性の約80%が名前に「子」を付けた名前を有している。否、親が好んで付けているのであろう。このピークは1945年(昭和20年)である。

名前に「子」が付いているから、いないからと言って世の中が変わるわけでもなく世界の趨勢に変化を来たすものでもないが、昨今の読みづらい、当て字的な名前は勘弁してもらいたいものである。この件については、いつも幼稚園、小中学校の先生方のご苦労に同情している。image

因みに、何十年(一説には75年以上、本人が亡くなった後まで)と桃屋の「ごはんですよ!」のコマーシャルを行ってきた故三木のり平さんの本名は「則子」と書いたそうである。その訳は、のり平さんの男のご兄弟はみんな若くして病死されていた。男の子を欲しがっていたご両親は、せめて末っ子の「のり平」さんには「丈夫に育ってほしい」と願って、女性の名前である「則子」を付けたとか・・・

伊藤 克之