お休み処「わびすけ」

ブログアーカイブへ≫

『藤の花学校と萩本欣一』

ういすたりあでは週3回のペースで「藤の花学校」を開催しており、毎回20名前後の方が利用されている。毎週土曜日の開校日は固定しているが、残る2回の開校日は、施設の行事や教師役の職員の都合等で固定されてはいない。

この開校回数、開校曜日に関して、参加している方々にアンケートを依頼したところ、興味ある回答を頂戴したのでここに掲載させていただく。

yjimage5DQKBH7Y

「私は週2回しか行くことができませんが、週に3回有っても良いと思います。小学校、中学校と戦争で勉強ができない時代でしたが、今では少しでも勉強が出来る楽しみや思い出が頭に浮かんできます。楽しみにしています。これからもよろしくお願い致します。」

このアンケートを読ませていただいた時、私はコメディアンの萩本欣一(77歳)さんのことが記されている記事が頭に浮かんだ。萩本さんは2015年から駒澤大学仏教学部で学んでおられる。この年齢で、またお忙しいのにもかかわらず、授業は欠席したことがないそうである。同級生の多くはお坊さん志望の若者たちであるとか。

いつでも、どこでも、自らの心掛けひとつで「学ぶ」ことは可能であり、鍛えることも可能である。「為せば成る、為さねばならぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」(上杉鷹山)の教えに繋がるところがある。

また萩本さんは、「自分が年を取っていることに気づいたのは70歳の頃だとも話しておられる。確かに一生懸命仕事に没頭していると、つい自らの年齢のことを忘れることがよくある。ミスが重なってふと自分を見つめ直すと「そうか、自分もこんな年になったのだもの、こんな失敗をしでかしても仕方がないか・・・」と思い、しみじみと自分の年齢を納得することがよくある。yjimageCQ8LW34M

しかし、萩本さんはこうもアドバイスを下さっている。「階段に躓いたとき、『躓いちゃった。私も年だな』と思わないで、『この階段造りが悪いな!』と考える」のだと。

私たちの身体は、使わなければどんどん退化してゆく。筋力は基より、筋量も減少してゆく。また、運動をしないと心肺機能も衰えるため容易に肺炎を起こしやすくなり、やがては死に至るケースがよくある。さらには転倒し易くなり、骨折・入院治療の結果が車椅子対応、認知症併発と言った悪循環のケースをたどる結果にもなる。

日頃から適度な刺激、適度な運動を心掛け、yjimageVVNM7NYV健康寿命を長く保ち、一生涯現役を目指そうではありませんか!

伊藤 克之