お休み処「わびすけ」

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六 月 (水無月)

ー雨にぬれながら たたずむ人がいる  傘の花が咲く土曜の昼下がり ・・・

この時期になると思わず口ずさみたくなる三善英史の懐かしの歌謡曲「雨」である。

六月というと絵になるのが雨と紫陽花。yjimage私はドイツ生まれのオランダ人医師・Fシーボルトが学名を付けたという紫陽花が大好きである。前述の「人」の歌詞を「花」または「紫陽花」に置き換え、「雨に濡れながら咲く花がある」と歌いたいくらいに、紫陽花には雨とカタツムリがよく似合っている。

そしてジューンブライド。ジューンブライドといえば教会と新婦のベール、日本の花嫁といえば神前結婚式と文金高島田、そして「角隠し」が頭をよぎる。新婦のベールは「両親の保護」を意味しており、そのベールアップをする新郎の行為には「これからは私が新婦をお守りします」といった意味が込められているのだそうである。

一方、日本の花嫁の白い「角隠し」には、「私の心は真っ白で無垢です。これからは貴方に添い遂げて、いかなる色にも染まります」といった意味があるのだと母から聞いた覚えがある。今の時代にはチョット馴染みにくい、前時代的な男尊女卑の思考かもしれない。

前月(五月)中旬より、「ういすたりあ」では脳活性化事業として「藤の花学校」を開校した。高齢者が対象の学校であるが、いざ参加してみると随分と教えられる部分がある。一番びっくりしたのは、理科の授業で「烏賊・いか」に心臓が三つもあることを知ったときである。人間の心臓は心房、心室が左右に分かれているので、心臓は1つしかないが、烏賊は心房、心室が独立しているので、血液を浄化し酸素補給をする心臓、きれいな血液を送り出す心臓、そして老廃物を含んだ血液を心臓に戻す役目の心臓と三つの心臓が必要なのだそうである。

ちなみに、烏賊は漁師たちが中身を抜いて酒などを入れたところから、一杯、一盃と数えるようになったといわれている。カニやアワビなども同様である。しかし、この烏賊が干物となり鯣(するめ)と呼ばれるようになると、その数え方は一枚、一蓮、一折(ひとおり)と数えられ、十枚で一束と数えられる。

余計な事かも知れないが、5月29日(日)の日本ダービーで走った馬たちは、一頭、二頭と数える。間違っても一着、二着と数えないでほしい。しかし、昔は一匹、または一疋と数えたこともあった。そして馬に人が乗り、人馬が一体となった時の数え方は一騎、二騎と数える。

「藤の花学校」の生徒さんは、年少者は70歳を超えたばかりの人から、年長者は103歳のおばあちゃまである。本人の名誉もあるので、これは誰とは言わないが、ある日先生(先生役はういすたりあの職員)とこんなやり取りがあった。DSC_1486

-お差し支えなかったら、あなたのお歳を教えていただけませんか?

-ええ、構いませんよ、結婚したとき、あたしが二十歳で、夫が三十だったわ。いま、あの人が三倍の九十歳だから、私も三倍の六十だわ。夫唱婦随の夫婦ですもの

- ・・・?

ういすたりあ「藤の花学校」では、近日中に「算数」の授業も予定している。

伊藤 克之