お休み処「わびすけ」

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新聞記事拾い読み

いつの日であったか、作家の曽野綾子さんが「どんな雑誌にも、出版物にも、多くの場合初版には誤植があっても仕方がないのだが、時刻表には、どんな改正直後にも誤植がないらしい」とコラム(産経新聞・小さな親切、大きなお世話)に書いておられた。現在は定かではないが、ベストセラーにとまで言われ、活字の数が天文学的に多き時刻表に誤植が無いということは驚きである。

それに引き替え、インターネットを辞書代わりに使い、キーボードを鉛筆やペン代わりに駆使している現代人は、ちょっとしたことで変換ミスを犯す。耳鼻咽喉科(耳鼻淫行科)、厚顔無恥(睾丸無知)、生徒会館(性と会館)、経済波及効果(経済は急降下)等々である。yjimage6FJR3SLXこうなると、日銀・黒田総裁が唱えるマイナス金利も個人預金にまで波及するのではないかと思い込み、タンス預金者が増え、果ては空き巣の思う壺となってしまう。

死んでしまいそう→新弟子埋葬

初乗車の加藤さん→発情者の下等さん

あなたの顔、何回も見たい→あなたの顔、なんか芋みたい

何かと胡散臭いときがある→何か父さん臭うときがある

上手くいかない画像サイズ→馬食い家内が象サイズ(こうなると家庭不和につながる)

クイズ番組でテロップに「正解は金です」とながすつもりが、「政界は金(カネ)です」と言ったミスともなると、まさに今の国会・国会議員のありさまを予言したようにも思える。

話は大きく変わるが、昨年暮れの日本経済新聞に「古紙輸出、鉄より高値」-製紙原料となる古紙(段ボール古紙)の輸出価格が、製鉄原料となる鉄スクラップより高くなっている-とあった。これも私にも驚きである。

我が家で私に課せられた仕事の一つに、新聞等の古紙やダンボールの片付けがある。ダンボールと言っても「赤めだか」に出てくる立川ダンボールでもなければ、東北地方で造られたダンボルニーギでもない。波状に加工した紙の表裏をシート(板状)の紙に挟んで接着し、強度を増した厚紙である。yjimageJGSACPZY私はこのダンボールで作られた箱を解体して、できる限り薄く折り畳み、量(カサ)を減らし、積層したのちビニール紐でくくる仕事を、月に1,2回課せられているのである。最近通信販売での買い物が多く、購入した書籍、食品、薬品、医療用材料等の荷物は、ことごとくダンボール箱に詰められて送られてくるので結構な仕事量になる。盆暮れの時期になると、この解体・片付け作業の量はさらに増加する。

しかし私は、いつもダンボール箱を解体しながら、これを送ってくださった方達のことを再度思い浮かべて感謝申し上げるとともに、ダンボール箱を作って下さっている方達にも感謝と尊敬の気持ちを怠らない。何故ならば、いかにダンボールを無駄にしないで(切り屑を出さないで)箱や入れる品物にあった間仕切りを作るか、そして解体するときにはいかに容易に板状になるかを考えて設計してくださっているからである。たかがダンボール、されどダンボールである。消費者と対面行為のないところで、消費者のことを思ってダンボール箱の設計に智恵を絞っていらっしゃる人々に拍手を送りたい心境である。

気軽にキーボードをたたいて誤字・脱字の文章を作っている自分が恥ずかしく思われて仕方がない今日この頃である。

伊藤 克之